一級建築士試験〜学科時間配分〜

一級建築士試験とは

一級建築士試験とはどんな試験か。

一級建築士は二級建築士に比べ、設計できる建築規模が大きく変わります。建築規模に制限はなくなります。全ての建築を設計することが可能になる資格が一級建築士です。それゆえに、当然国家資格ですし、難易度も医学部並と言われています。

その試験は1年に1回。7月に一次の学科試験。10月に二次の製図試験。合格率は、一次二次合わせて3割ほどの難関試験となります。

特に製図試験は独学での試験突破は難しく、試験用の対策が必要になります。

本日は、学科試験の時間配分に関して私の経験から傾向と対策をまとめていきます。

学科試験 試験科目

試験は5科目に分かれます。

学科Ⅰ計画(20点)

学科Ⅱ環境・設備(20点)

学科Ⅲ法規(30点)

学科Ⅳ構造(30点)

学科Ⅴ施工(25点)

時間割り

9:30~9:45   注意事項等説明

9:45~11:45  学科Ⅰ・学科Ⅱ

11:45~12:30 休憩

12:30~12:55 注意事項等説明・法令集チェック

12:55~14:40 学科Ⅲ

14:40~15:00 休憩

15:00~15:10 注意事項等説明

15:00~17:55 学科Ⅳ・学科Ⅴ

時間配分

最初の科目は学科Ⅰ(計画)と学科Ⅱ(環境・設備)です。

一級建築士を取得する1年に1回のチャンス。試験がスタートした緊張感の中ですが、この科目は時間が多く与えられていて、時間に困ることはありません。落ち着いて問題と向き合いましょう。特に計画は過去問にない新出題の問題が出やすいです。たくさん勉強して準備していた受験生はパニックになります(経験済み)。時間はあるので落ち着いてください。あなたが分からない問題はみんなも分かりません。冷静に対応しつつ、分からないものは分からないと開き直ることも大事です。次の科目まで引きずらないように。

次に学科Ⅲ(法規)です。
法規は法令集の持ち込みが可能で、制限はありますがマーカーなどの書き込みもOKです。問題の答えは法令集に書いてあります。出来るだけ多く過去問に取り組み、法令集にマーキングを入れておくことが答えを早く見つけることが出来ます。その上で、本当によく出る問題は法令集を引かずに選択肢を減らせるようになることも出来るはずです。
全問の選択肢に対して法令集を引いていては時間は足りません。ある程度の問題数をこなしていれば、問題文から怪しい設問を感じることが出来ます。法令集を引く設問を見極めて時間短縮を狙ってください。
前半に時間を使いすぎると、後半の問題すら読めず勘でマークシートを埋めることになります。それはもったいない・・・後半は問題文を読むだけで答えが絞れるものもあるからです。法規は時間との勝負です。答えは法令集の中にあります。
最後は学科Ⅳ(構造)と学科Ⅴ(施工)です。
こちらも試験時間が多く与えられていて時間が余る傾向にあります。構造計算問題、構造文章問題、施工問題、の3つに大きく分けて、時間配分を考えていました。作戦は色々あって、休憩時間の最後に構造の計算問題の公式を暗記して、試験開始後すぐに公式問題に取り組む。苦手な構造文章問題の気分転換に得意な施工問題を挟む。など、試験時間が長いので、頭を適度にリフレッシュしながら落ち着いて答えていきます。
ここまで、計画の新出問題に動揺し、法規で時間との勝負に神経を擦り減らし、満身創痍です。頭も体も心もヘトヘトになりながら、気力の限りマークをするのです。そして見直しをするのです。

まとめ

一級建築士試験に挑むほとんどの人が、仕事で絶対に一級建築士が必要な人だと思います。1年に1回の試験に全てを掛けています。
資格学校に通うのも高額な学費が掛かります。家族やパートナーの理解を得て、プライベートの時間を削って勉強をしているはずです。会社からは試験勉強を配慮して担当物件を押さえてもらっているかもしれません。なんとなくで受験するには、犠牲が多すぎるのです。

この犠牲(お金・時間・信頼)を何回も何回も受けていては人生が崩壊してしまいます・・・

一人でも多くの方が一級建築士を取得出来るよう・・・諦めずに一緒に頑張りましょう!!

 

 

 

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