現場監督の仕事ってなに?

 

現場監督の仕事ってなに?

工事現場で作業をしているのは職人さんです。現場監督の仕事となると・・・なんとなくイメージはあるけど、実際なにをしているか意外と思い付かないのではないのでしょうか。

現場監督の仕事を確認していきましょう。

1日のスケジュール

7:30頃 現場事務所。

8:00~ ラジオ体操・朝礼、作業指示

10:00~10:30 小休憩

12:00~13:00 昼休憩

15:00~15:30 小休憩

17:30 作業終了・戸締まり

18:00~ 事務作業

 

想像の通り、かもしれません。朝が早く、日中は現場を走り回り、夜は事務仕事を遅くまで。

私が現場監督をしていた頃も、朝6:00前の電車に乗り、帰りは終電で最寄駅に着くのは、深夜1:00頃でした。

ただし、これは私がまだ未熟なときの話です・・・もっと段取りが良く、効率良く動ければそんなことにはなりません。今ではITも発達しており、どんどん効率化は進んでいます!

実は日中に現場を走り回っている時点で後手に回ってしまっています・・・朝礼後の作業指示がしっかりと出来ていれば(職人さんが作業出来る準備が出来ていれば)、日中は次の日の作業指示の準備工事写真のまとめなど他の作業に当てられます。受けた指示が曖昧だったり、まだ作業に入れる状況になかったりすると、職人さんからクレームが入り、調整のために走れ回ることになるわけです。

 

仕事内容

 

1.工程管理
スケジュール通りに工事を進めることです。工事が完了して建物をお施主様にお引渡しする日は契約で決まっているはずです。お施主様もその引渡し日から、マンションであれば住民が引っ越してくるなど、次の準備を進めています。引渡し日の厳守は最重要項目です。
他に工程管理と言えば、施工図の作成職人の手配資材の手配を工事の進捗に合わせて、合間が開くことなく段取りします。天候など不測の事態で予定が変わることもあります。そんなときはすぐに必要な人・物が必要な時に来るようやり直します。
工程は余裕が無いのが常なので、工事は遅れなく最短で進めていくよう無駄の無い段取りが重要です。工期が長ければ長い分だけ人件費、他諸経費が掛かってしまいますからね。
2.品質管理
いくら建物を作っても欠陥だらけではいけません。世に長く残る物を作るのが仕事です。品質の良い安全で健全な建物を作る責任があります。
自主検査をし、コンクリート中や土中、壁の中などに隠れてしまい、出来てしまったらもう見えなくなってしまうような部分は特に工事写真を取り、問題のない工事が行われていることを記録に残します。
3.安全管理
工事現場で怪我人を出してはいけません。特に第三者を巻き込む事故は社会的信頼を大きく失います。施工会社のみならず、その施工会社を選定したお施主様の信頼にも影響。その建物は、事故が起きた現場として悪いイメージが付いてしまいます。
夏の猛暑や雨風は、職人の集中力を奪います。細めな声かけと注意喚起の看板掲示をして、現場全体で安全の意識を高める環境作りをします。
現場に危険な箇所がないか、巡視をすることも現場監督の仕事です。
清掃も非常に重要です。綺麗な現場は危険な箇所もハッキリ分かります。逆に汚い現場では足の踏み場がなく、どこに落とし穴があるか分かりません。
4.コスト管理

施工図チェックや実際の出来栄えを見て、変更が生じることも少なくありません。

そんなとき、施工者に起因しない金額の伴う変更はコストを提示し、最終の判断をしていきます。

コストを考えずに変更ばかりしているようでは、お金も現場もまとまりません。

 

まとめ

現場は生き物

いろんな方から聞く言葉です。常に変化していく工事現場は、動く生き物のようです。隅々まで気にしてあげて健全に大きくなるよう、可愛がってあげてください。

現場監督の仕事を一言で言うと段取り屋さんです。最終目標のお引渡し日から逆算して先手先手の手配をしていきます。それが出来れば冒頭のような朝から晩まで働くような働き方にはならないはずです。

 

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